こんにちは。今日は12月14日義士祭。赤穂浪士討ち入りの日ですね。
忠臣蔵のヒーロー・堀部安兵衛の出身地である新発田も行事がおこなわれるようです。
ドラマでも本でも、雪のなか赤穂浪士たちがさくさく歩いてゆきますが、旧暦12月14日は今なら1月30日。真冬です。江戸もさぞ寒かったでしょう。
今年も残り半月。冬至を前に寒さも加速する先の吉日に、当社モデルハウスの建設地にて地鎮祭が催されました。
地鎮祭というのは工事に着手するまえに、その土地にお住まいなられる神様(産土神様とも)を祝い鎮めて、その土地を使わせていただくお許しを得ること。今後の工事の安全とおうちの繁栄をお祈りすること。
当社では個人のお客様のお宅でも基本的に地鎮祭と上棟式は執り行っておりますが、今回は自社物件。
寒風吹きすさぶ中、身内だけの祭事が粛々と執り行われました。
式次第としては、開式の辞。地鎮祭の開始を告げたあと、
修跋、降神、献饌 、祝詞奏上、四方祓、切麻散米、地鎮、穿初め、土均し、鎮物埋納、玉串奉奠、撤饌、昇神
と、難読漢字が続きます。
いずれも大事な儀式ですので皆、寒風に震えながらも神妙な面持ちです。
ちなみに私は何度経験しても、玉串を奉納するとき、どっちに回すんだっけ?とパニックを起こします。
四方祓い
地鎮祭は工程に合わせた善き日を選んで神職さまにお願いするので、基本的に雨天決行、お天気に恵まれない日もありますが、気象と建築吉日は別物。
以前風の強い日に行われたとき、強風に大切なお札を飛ばされてしまい、お施主様の手前、青ざめましたが、神主様は「神風が穢れを祓ってくださる」と言祝いでくださり、「なるほど!」と感銘しました。
建築業界では縁起を担ぎます。他の職業より神様の存在を身近に感じることは多いです。
お天気も大切ですが、やはり神様のご機嫌が優先されるのかもしれません。
(しかし、建方に悪天に見舞われると担当者は大工さんから不徳を責められます。涙)
ちなみに次の日曜日、12月17日は「さんりんぼう」
ひらがなで書くと、妖怪ウ〇ッチに出てきそうで可愛く思えますが、正しく漢字で書きますと
「三隣亡」
いきなり怖い・・・金田一さん(少年じゃなくて、ジッチャンのほう)の本のタイトルにありそう。
この日に建てると火事を起こし、両隣巻き込み三軒焼き滅ぼす、という忌み日です。
建築業界をうろついて長いですが、未だにこの日に上棟している強者はみたことないですねえ。(鉄骨造を除く)
我こそは古き因習を打ち破る強者なり!というラオウの精神を受け継ぐ方。やめたほうがいいです。
縁起と信仰を侮るべからず。